AMHとはアンチミューラリアンホルモン(または抗ミュラー管ホルモン)の略で、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンで、 女性の卵巣予備機能を知る指標になると考えられています。
このAMHの値を検査することで、女性の卵巣予備機能=卵巣年齢を知る指標になると考えられています。つまり卵巣内にどれぐらい卵の数が残っているかを予想することが出来ます。その為、AMHは卵巣予備能(※)の目安となる評価指標で、不妊症治療領域では近年話題になり注目されてきております。
(※卵巣予備能とは、卵巣の中に残っている卵子の目安のことです)
AMHの数値が表すのはあくまでも卵子の在庫の目安であって、その卵の質が良い、その卵が順調に育つかは年齢と相関します。ですから、同じAMHの値であっても、年齢が高くなればなるほど反応は悪くなります。
■AMHの値と卵子の質の間に、直接の相関関係はない
「AMHの値が低いからといって、必ずしも卵子の質が低いとは限らない」ので、この点はご安心ください。確かに、加齢とともにAMHの値が低くなり、高齢の方ほど卵子の質が低下している傾向にありますので、一見、関係がありそうに見えますが、直接の強い相関はないと考えられています。