不妊治療について
妊娠を望む健康な夫婦が避妊をしない性生活をしても1年以上できなかった場合、「不妊症」と診断されます。
不妊の治療方法はいくつもあり、不妊の原因によって治療内容も変わってきます。
ここでは代表的な治療方法を紹介しましょう。
当院にて治療をされる方は令和3年4月1日より提出書類が必要となりますので下記確認書をご確認し、ご記入の上クリニックにお持ちください。
【重要】治療開始前の確認書
【重要】人工授精に関する開示請求および同意書
タイミング法
一般的に最初に用いられる治療方法になります。
卵胞の大きさや尿中のホルモン値から排卵日を予測し、その日に夫婦生活を営んでもらう事で自然妊娠を目指す方法です。
人工授精
夫から採取した精液から良好な精子を取り出して、直接妻の腟内に注入するという方法です。
成功率は約10%。この方法を4回以上試しても妊娠しない場合は、体外受精へとステップアップするケースが多いです。
人工授精は、次のような方が対象になります。
- 夫婦生活を排卵日に行ってもなかなか妊娠しない場合
- 夫婦生活をとることが難しい場合
- 精子に不妊の原因があると考えられる場合など
体外受精
体外受精とは、文字どおり体の外で精子と卵子を受精させる方法で、排卵前に体内から取り出した卵子と精子を体外で受精させ、受精卵を子宮内に戻す方法で、体内で受精が難しいと考えられる場合に行われる方法です。
体外受精は、次のような方が対象になります。
- 一定期間人工授精を行ったが妊娠しない場合
- 精子の数が少ない、動きが悪いなど精子に原因がある場合
- 卵管の閉塞などが原因の場合など
- 精子に対する抗体がある場合
- 重度の子宮内膜症
顕微授精
顕微授精とは、体外受精と同じように体外で受精させ、受精卵を子宮内に戻す方法ですが、受精の方法に違いがあります。
体外受精では、あくまでも精子の力に頼って受精をさせますが、顕微授精は1個の精子を卵子に直接注入して受精させます。
体外受精よりもより人工的に人の手を介した方法となります。
顕微授精は、次のような方が対象になります。
- 体外受精でも受精しない・しにくい場合
- 精子の運動性不良・奇形精子の割合が高い場合
- 精液中に精子が少ない場合(別途精巣から精子を採取する手術が必要)
- 抗精子抗体が強い陽性である場合など